子育ての記（野口昭子著）

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この地天泰は、いつ会えるかな〜と楽しみにしていたお腹にいた我が子と

初めてこの世で出会えた人生で忘れられない日の感覚をそのまま思い出させてくれる卦です。

（感覚は…日常に流されると、つい忘れてしまうこともしばしばで…）

子育ての記（野口昭子著）は、子供がお腹にいた頃、読ませていただいた本です。

その一節に「命に対する揺るぎない信頼」という言葉が出てきます。

子供の病気の気配を見逃してしまったんじゃないかとか、

もし何かあったらどうしようとか、不安になるたびに支えられた…

今もずっと大事にしている大切な言葉に出会えた本です。

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彖曰、泰小往大来、吉亨、

則是天地交而萬物通也。上下交而其志同也。

内陽而外陰、内健而外順、内君子而外小人。

君子道長、小人道＊也。

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この卦は、

この地上は天の楽園である

と感じられるその時…

霊性の中に記される

時の名前です。

天は自らを

大地の下に配置します。

今まさに天と大地の力は、

深い心からの調和のなかで

結びつき一つになります。

天は自らを配置する。

それは…

天が自らを信頼しているからです。

天は自らを大地の下に配置する。

それは…

天が大地に信頼を置いているからです。

大地に希望をかけているからです。

ですから、

平和と祝福（自然の恵み）は、

あらゆるすべての命の上に

降り注ぎます。

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人の世界においてそれは、

社会の調和の時です。

天は、自ら助くるものを助く。

最も高い場所に位置するものが、

最も遠く離れた場所にいるものを

心にかけ助けます。

そして、今度は

その最も遠く離れた場所にいるものが、

最も高い場所に位置するものに、

好意の心を向けます。

すべての不和の終わりが

そこにあります。

内側の、真ん中の、

要となる場所は、陽の原理です。

陰の原理は、外側です。

ですから、

陽の原理は強い影響力を持っているのです。

陰の原理が従順を表しているその間中ずっと。

このようにして各々は、

ふさわしい権利を受け取ります。

社会の善の要素が、

中心の地位を占めるとき

そして治めているとき

悪の要素は、

その範疇に含まれるものであり

そしてより良い方向へ変化します。

天の魂が、人に対して

力を及ぼし支配するとき、

私たち人の野生の霊性もまた

影響を受けます。大地のように。

そして、

人は最も輝く自身の個性の場を

手に入れます。

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個々の線は、

下からこの卦に入ってきます。

そして頂点に登り詰めると、

再び去ってゆきます。

ここ地天泰の卦では、

小さく、弱い…悪の要素が

今まさに…門出の場所を手に入れます。

（小は自ら別れを願い告げたので

小は門出の場所を手に入れます。）

門出の場所とは…

新しい考え方、新しい方針への

試みという出発です。

その間じゅうずっと、

偉大で、強い、陽の要素は

上へ向かって移動し続けます。

そして頂点に登り詰めると、

再び去ってゆきます。

これが、

吉（良い未来）と成功を

もたらします。

吉とは…

強い意志が生まれることの

知らせです。

個性豊かな行動を

自分自身で選び、

達成しようと決心する、

強い意志のことです。

良い未来とは…

その意志が健やかに

成長して発展してゆくことを

暗示しています。