10-3 履 / リ / 道をふみ進む[行動]【卦辞・彖伝】

ふみ進むこと。

虎の尾を踏んづけること。

噛まれはしません。

成功です。


履虎尾不咥人。亨。

TREADING. Treading upon the tail of the tiger.

It does not bite the man. Success.


***


細田守監督 バケモノの子を映画館で観たときに、

あるワンシーンが、天沢履の「ふむ」だ!と思いました。

主人公の男の子が、熊の師匠(バケモノの世界)の

足跡を踏みながら動きを真似て、足の運び方を覚えるシーンです。

maruberrinco🙂


***


彖曰、履、柔履剛也。

説而應乎乾。是以履虎不咥人、亨。

剛中正、履帝位而不疚、光明也。


***


まったくもって、

困難な状況です。


もっとも強いものと

もっとも弱いものとが

ぴったりと一緒にいます。


柔が、

剛の後ろに隠れて

後をついてきています。


くよくよ悩みながら。

何とか切り抜けながら。


けれど剛は、

それを黙って許します。

そして柔を傷つけません。


なぜなら…


柔とのその触れ合いは、

無邪気でユーモア溢れるもの

だからです。


***


人が置かれている状況

という視点でみると、


ある人が、

剛の人々の心の野生に触れる

という状況です。


ここでお話しする剛の人々とは…

素直ではない、強情で、意地っ張り、

よくも悪くも頑固な人々です。


そして、


心の野生とは…

荒々しく力強いもの、

強情すぎるほどに貫かれるもの、

ずっと受け継がれてゆくもの…

剛健の意志の喩えです。


もしも人が、

いつも心に留めて忘れずに

いつもそれを目指して

努力するならば…


剛健の意志は、

喜んでそれを受け入れ、

あなたは目的を果たすでしょう。


楽しげで朗らかな行動は、

怒りっぽい人々と一緒の時でも

成功をおさめるでしょう。


(参考文献)

◎岩波文庫 易経(上)(下) 高田真治・後藤基巳 訳

◎THE I CHING OR BOOK OF CHENGES by Wilhelm / Baynes

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