10-3 履 / リ / 道をふみ進む[行動]【卦辞・彖伝】
ふみ進むこと。
虎の尾を踏んづけること。
噛まれはしません。
成功です。
履虎尾不咥人。亨。
TREADING. Treading upon the tail of the tiger.
It does not bite the man. Success.
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細田守監督 バケモノの子を映画館で観たときに、
あるワンシーンが、天沢履の「ふむ」だ!と思いました。
主人公の男の子が、熊の師匠(バケモノの世界)の
足跡を踏みながら動きを真似て、足の運び方を覚えるシーンです。
maruberrinco🙂
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彖曰、履、柔履剛也。
説而應乎乾。是以履虎不咥人、亨。
剛中正、履帝位而不疚、光明也。
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まったくもって、
困難な状況です。
もっとも強いものと
もっとも弱いものとが
ぴったりと一緒にいます。
柔が、
剛の後ろに隠れて
後をついてきています。
くよくよ悩みながら。
何とか切り抜けながら。
けれど剛は、
それを黙って許します。
そして柔を傷つけません。
なぜなら…
柔とのその触れ合いは、
無邪気でユーモア溢れるもの
だからです。
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人が置かれている状況
という視点でみると、
ある人が、
剛の人々の心の野生に触れる
という状況です。
ここでお話しする剛の人々とは…
素直ではない、強情で、意地っ張り、
よくも悪くも頑固な人々です。
そして、
心の野生とは…
荒々しく力強いもの、
強情すぎるほどに貫かれるもの、
ずっと受け継がれてゆくもの…
剛健の意志の喩えです。
もしも人が、
いつも心に留めて忘れずに
いつもそれを目指して
努力するならば…
剛健の意志は、
喜んでそれを受け入れ、
あなたは目的を果たすでしょう。
楽しげで朗らかな行動は、
怒りっぽい人々と一緒の時でも
成功をおさめるでしょう。
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