10-4 履 / リ / 道をふみ進む[行動]【象伝】

天が上、湖が下:

そのイメージは、天沢履です。


こんな風にして、優れた人は

物事の違いを理解し、その価値を敬います。


それによって、

人々の様々な考え方を励まし

元気づけます。


象曰、上天下澤履。君子以辯上下、定民志。

Heaven above, the lake below:

The image of TREADING.

Thus the superior man discriminates

between high and low,

And thereby fortifies the thinking of the people.


***


天と湖は、

二つの霊性に元から備わる

それぞれに異なった

品格を表しています。


ですから…


この二つの間には、

うらやましさや、

嫉妬心を掻き立てるものは、

ありません。


私たち人にも、

それぞれに持って生まれた

異なる崇高さがあります。


それはつまり…


すべてに平等(均一)な

万人の法則をもたらすことは、

不可能であることを表します。


けれど、

とても重要なことは…


社会における様々な立場において、

それが誰かの独断や気まぐれであったり

不公平なものであってはいけない

ということです。


もしも、

そのようなことが生じるならば…

争いが起こるのは、当然の結果です。


けれどもしも、

外側に現れる立場が異なったとしても、

それは内なる価値を判断の基準とし、

それと一致したものであるならば…


人はそれを

爽やかな気持ちで

受け入れるでしょう。


そして、


躍動という命の輝きが、

社会において

大きな影響力を持つでしょう。


(参考文献)

◎岩波文庫 易経(上)(下) 高田真治・後藤基巳 訳

◎THE I CHING OR BOOK OF CHENGES by Wilhelm / Baynes

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