4-4 蒙(若々しい愚かさ)/ 象伝
春は山の裾からほとばしる:
そのイメージは、若さです。
こんな風にして、優れた人は、
自身の生まれつきの心(感情や意志)を
促し育てます。
行動すること全てにおいて
その心を貫くことによって。
象曰、山下出泉蒙。君子以果行育徳。
A spring wells up at the foot of the mountain:
The image of YOUTH.
Thus the superior man fosters his character
By thoroughness in all that he does.
***
春の泉は、
流れ続けることにおいて
成功をおさめます。
そして、よどみという
危険な状態を抜け出します。
踏み進む道のなかにある
うつろな場所を
すべて充たしていくことで。
同じ方法で…
自分らしい考え方や感じ方は、
水のように貫き通すことによって
しだいに大きく養われます。
水が、くぼんだ場所を飛び越えずに
すべてを充たして前進するように。
心の矛盾に陥って
身動きがとれなくなるという
自分自身との隔たりは、
春の水が向き合う谷間と同じです。
水のように貫くことは、
しだいに、そしてしっかりと
すべての隔たりを充たします。
受け継がれてきたもの…強さが、
断絶されて空所になった…その場所が、
充たされ連続のものとなります。
そして引き続いて、
そのまま決まった目標に向かって
どんどん前進します。
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