2-2 坤 / コン / 受容力【概要】


***


この卦は、

破線だけで出来ています。


破線は、
暗闇・柔順さを表します。
よく受け入れるという
陰の根源の力です。

この卦の属性は、献身です。
そのイメージは、大地です。

それは、
乾を完全にするために
絶対に必要なもう一つのもの…
対なるものです。

正反対のものでは
ありません。

坤にとって、
乾は戦う相手では
ありません。

乾のすべてを満たして
完全なものにします。

それは、
魂の対比において
その違いがはっきりとなる
霊性を表しています。

天と大地。
時間と空間。
男性性と女性性。

けれど、
この対なる関係性の原理を
人の世の関心ごとに応用した場合…

それは、
男女の間だけにしか
見つけられないものでは
ありません。

王と臣下、
父と息子の間にも、また
見つけられます。

ほんとうは…
個々の内側にでさえも
この二元性は現れるのです。


魂の世界と知覚の世界の
共存のなかにおいて。


***


ですが厳密に言うと…


真の二元性は、
今お話しているここに
ありません。

二つの原理のあいだには
序列による関係性の定義が
はっきりとあるからです。

それについて、
これからお話します。

坤…それ自身においては
乾とまったく同じで重要なことは
もちろんのことです。

けれど、

坤の『献身』という属性は、
乾との関係性における…
根源の力によって占められた場所で、
その性質は明らかになり定義されます。

坤にとってのするべき事は、
乾によって活性化されること、
そして導かれることです。

そうして善が生じます。

この立場を放棄し、
乾と等しく肩を並べようと試みることは、
ただ…悪となるだけです。

その結果は、
乾との対立と争いです。
双方に悪をもたらします。



(参考文献)

◎岩波文庫 易経(上)(下) 高田真治・後藤基巳 訳

◎THE I CHING OR BOOK OF CHENGES by Wilhelm / Baynes

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